9月14日、15日の2日間、日本口腔インプラント学会学術大会参加のため福岡に行って参りました。メインテーマ「より適切で確実なインプラント治療へ」を掲げて、安心・安全なインプラント治療に必要な基本知識の確認、長期経過という観点から考えたインプラント治療の問題点ならびにその対処、さらには専門学会ならではの最新のトピックスについて多彩な内容が企画されており、学会場に缶詰め状態で講演に傾聴しておりました。インプラント治療による患者死亡事故、インプラントの使い回しなど、歯科医師側の個人的なモラルの欠如に起因する問題が明るみになり、インプラント治療に対する社会的な風当たりが強くなっている現状に対して、本当に患者さんのためになる誠実なインプラント治療を実践できる歯科医師の基盤整備をしていくという、学会の真摯な意気込みが感じられる各術大会でもありました。インプラント治療の光と影を公平に理解し、来院される患者様に適した治療法を提案していけるよう努めることが私の責務であると感じる今日この頃であります。
檜山成寿